動作の仕組みとデータフロー
StoreInsight が店舗のカメラ映像をどのように分析データへ変換するのか、その過程でどのデータが保存され、どのデータが保存されないのかを説明します。個人情報保護・セキュリティ確認に必要な内容をまとめています。
システム構成
解析に必要なすべての映像処理は、店舗内に設置された分析機器(Edgeサーバ)で行われます。
- 店舗カメラ — 店舗に設置された IP カメラの映像(RTSP ストリーム)を分析機器が受信します。既存の NVR で録画中の店舗では、録画は現行運用のまま継続され、StoreInsight は映像を並行して受信するだけです。
- 分析機器(Edgeサーバ) — 店舗内(オンプレミス)で映像を匿名化し、AI で解析してメタデータ・統計データを生成します。
- ダッシュボード — 生成されたメタデータ・統計データをもとにレポートを表示します。
映像の処理プロセス
分析機器は受信した映像を次の順序で処理します。
- 映像受信 — カメラ映像を受信し、処理のための一時バッファにのみ保持します。
- SEAL匿名化 — 解析に先立ち、顔など個人を識別できる情報を映像から除去します。
- AI解析 — 匿名化された映像から、人数・滞在・属性(性別・年齢層の推定)・動線を解析します。
- メタデータ・統計データ生成 — 解析結果を数値・座標の形のメタデータ・統計データに変換して保存します。
処理後の元映像・一時フレームは直ちに破棄され、分析機器に保管されることはありません。
保存されるデータ・保存されないデータ
| 保存されます | 保存されません |
|---|---|
| 来訪者数・滞在時間などの集計統計 | カメラの元映像 |
| 性別・年齢層などの属性推定値(集計値) | 顔画像などの生体情報 |
| ゾーン・動線などの位置メタデータ | 氏名など個人を特定する情報 |
| レポート・CSV エクスポート用の統計データ |
レポートや CSV でダウンロードするデータは、すべてこのメタデータ・統計データから作られます。特定の個人を識別できる情報、または遡って特定できる情報は保存されません。
ダッシュボード閲覧とデータ送信
店舗の外からダッシュボードを閲覧できるように、分析機器はメタデータ・統計データのみをクラウドダッシュボードへ送信します。
- 送信対象は、ダッシュボード閲覧およびレポート作成に必要なメタデータ・統計データのみです。元映像は送信対象に含まれません。
- 送信は分析機器からクラウド方向への Outbound HTTPS(TLS・443 ポート)通信のみを使用します。外部から店舗ネットワークへの Inbound 接続や VPN は必要ありません。
- ダッシュボードの閲覧には発行されたアカウントでのログインが必要で、すべての通信区間は HTTPS(TLS)で暗号化されます。